脊髄損傷とは

脊髄とは、背骨である脊椎の中にある長い筒状の構造をした神経の束で、頭と首の境目付近から胸と腰の境界まで連続してつながっている、脳から繋がっている中枢神経です。

脊髄損傷は、交通事故やスポーツでのケガなどが原因で脊椎に衝撃が加わることにより、脊髄に損傷が起きることによって引き起こされます。脊髄には、脳から発する指令を体の各部位に、また反対に体からの信号を脳に伝達する役割があり、反射の中枢でもあります。また、首の部分から腰のほうへ順に、脊椎の分類に合わせて頚髄、胸髄、腰髄、仙髄と分かれており、損傷を受ける部位によって体にさまざまな障害が生じます。

中枢神経は、一度損傷すると二度と再生することができないといわれていましたが、近年の再生医学の進歩で再生する可能性が出てきました。