脊髄空洞症
脊髄空洞症とは、脊髄の中に脳脊髄液が溜まり空洞ができてしまい、色々な症状が現れる病気です。最も多い原因は、生まれつき小脳の下端が脊髄のほうへ落ち込む奇形のために髄液の流れが悪くなることです。奇形がなくても交通事故などによる脊髄損傷や、脊髄の癒着を起こすような病気でも起こります。脊髄に空洞ができると痺れている感じや、温かさや冷たさが判らない感覚障害や、手に力が入らない運動麻痺が現れてきます。片手の痛みや温度の感覚異常で発症することが多く、その後、徐々に上肢の運動障害が現れてきます。
症状は通常ゆっくり進行しますが、治療せずに放置した場合には下肢にも運動麻痺が及び、立って歩くことができなくなり車椅子が必要になる場合もあります。症状が進行性の場合には手術が必要な場合もあります。
脊髄空洞症で、運動麻痺がある方は、相談してください。