施術後に改善がみられても、元に戻ってしまう患者様
こんにちは!さわやか治療院 鍼灸あん摩マッサージ師の長谷部です(^^)/
今回はタイトルの通り、施術を行っても、なかなか改善に向かわない患者様について書こうと思います。(もちろん、改善しない患者様はあん摩マッサージの範疇を超えることもある為、専門の医院へ行く事をすすめることもあります)
まず、訪問マッサージを利用される方は、脳梗塞の筋麻痺や変形性関節症による関節拘縮といった、いわゆる歩行困難者が対象となります。
私たちができる事は、
・固まった関節の動きが良くなるようにしてあげる事
・弱くなった筋肉の強化や痛みがでている箇所の疼痛緩和
上記二点を主な目的にして、施術をおこなっていきます。
マッサージや運動療法を通じて血の流れが良くなり、施術後で症状が改善する事が多いですが、次回の施術時にはまた元に戻ってしまっていることがあります(>_<)
私が思うに、この元に戻ってしまう状態は、普段の生活習慣が大きく関わっているのではないかと考えています(もちろん、一概には言えません)。
施術終了時からベッドに横になって、同じ姿勢でずっとテレビを見ている。動かない・動きたくない等、ジーッとしている結果、血液循環不良に陥り、痛みが出てくるといった状態ですね( ゚Д゚)
動かない ⇒ 筋肉の硬直 ⇒ 血液循環不良 ⇒ 痛みが出る ⇒ 痛いから動かない ⇒ 筋肉の硬直 ⇒ 血液循環不良 ⇒ 痛みが出る ⇒ ・・・・ 悪循環に陥り、なかなか抜け出せなくなります(>_<)
痛いから動けないという話も、患者様からよく聞きます。それでも動かさないと上記のような悪循環に陥ってしまう。ではどうすれば良いのか。
私がそういった訴えをする患者様にお伝えしているのは、「痛みの出ない、もしくは痛みが少ない様にすれば良い」という事です(^^)/
当たり前っちゃ当たり前ですよね(笑)そんな簡単なことを何をいまさらという感じでしょうか。けれどもそれって結構難しいことです。痛くない動きを見つける、今までとは違うことをするというのは、いわば視点を変える事。今までやってきたこと、やり方を変える事はご高齢になられた患者様にとっては難しいことです。
けれどもこの事を頭ごなしに伝えても、患者様はすんなり受け入れてくれません。「あんたに何がわかるんだ。あんたも年を取ればわかるわ。何も私のことなどわかるまい」と思われてしまうと、もう何もできません(:_;)
患者様の置かれている環境の理解や患者様自身の考え方を尊重する事がまず私たちにとって大切で、リハビリの積極性や治療に関しての考え方を伝えるのは、ある程度の時間を要する必要があると私は考えます。